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12月1日(水)

今まで宣伝会議の「文章力養成講座」「取材力養成講座」「編集・ライター養成講座」のそれぞれの授業で原稿用紙に書き、提出後に添削された課題原稿を何編かリライトしてこのテキストに残そうと思う。

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『重たい母』

「気に入らないわね」
母が言った。私の今つき合っている男に対して。彼の剃り上げた髪型のせいだろう。そんな風にいきなり母は重たく私に覆い被さる。いつものやり方だ。


母は私が1歳の時に配偶者と死別し、再婚話にも無縁であった。その時点で家族の中で年齢的に唯一十分大人であった彼女は、その事を私達姉妹の養育のせいにした。裕福でない3人の暮らしの中で、アップライトピアノを購入し、日展画家の教室にも通わせた。大学は私立であった。その時点で唯一経済的に十分大人であった彼女は、その事を誇った。私の就職に関しては、受験年齢ギリギリの私のために公務員試験を申し込み、会場に送迎し、その後の私の安定的な収入を保証した。その時点で唯一、職業経験を積んでいた彼女は、その事もまた誇った。私の姉のボーイフレンドの選定に関しては、事もあろうか存分に介入した。十代やそこらの私たちは愕然とした。そして、特に姉の結婚に関しては取り返しのつかないものにしてしまった。その10年後の私の離婚については、何の事は無い。最終的に肯定してくれたのだ! しかし、それ以外の私の半生は彼女との対立で埋め尽くされていた。思えばそれは仕方の無い事だった。私は幼稚に反抗し、その精神はぶかぶかのコートを纏った、痩せて蒼ざめた小さな塊になった。最近やっとその精神の動作が、僅かに穏やかになりつつあると感じる。
彼女との和解が、もしかすると今日から始まるかも知れない。


今日、緩和ケア科の病室を出る時、また喧嘩をしてしまった。「そんな顔しちゃって」怒った私を見て彼女は笑った。この出来事とは! 何ヶ月ぶりの笑顔だったのだ! これから何回彼女の笑顔が見られるのか。84歳で末期がん患者の母は確実に体重を失いつつある。面会時間中に片腕を組み、病棟を散歩した。「家族調理室」と書かれた部屋の窓辺の風変わりは植物の隣で、彼女は院内のクリスマスパーティーでソロで歌うかもしれないという「宵待草」を口ずさんだ。小さな苦し気な、美しい声だった。それは今日ふたりで思いついた事だった。実現して欲しい。そして30歳で逝った父が母に対して愛情深い態度をとっていた同じ事を、今私にしてくれている彼に対して、暖かくその存在を受け入れてくれたら。


いつの日か重たい母が、私の心の中で突然軽い母になってしまう時が忍び寄る前に。
11月26日(金)

「ねえ、それだったらあなた絶対テレフォンセックス(以下テレセ)よ!」私の友人のそのまた友人が言った。自分はいま「宣伝会議」という会社の学校で、何か面白いテーマを取材して原稿を書くというトレーニングをしているのだけれど、なかなかそのテーマが見つからない。友人にそれを相談した結果。

つまりこういう事だ。彼女の親友が実に今それにハマっている。結婚されている方らしいのだが、ご亭主の知らない時間帯にそれで稼いでいる。というより、その仕事自体の奥深さにビックリしつつ、探求を続けているらしい。いわゆる「待機女性」として登録し、転送されて来た男性客の電話のお相手をする。それがそのご友人をして心理学の本を読みあさり始めた位、面白いらしい。何か書きたいのなら自分がテレセの電話相手に応募する位の意気込み必要よ、というアドバイスだった。(そう言えばずいぶん前に『テレフォン』という翻訳の小説があったけど、延々小説1本分の超長距離超長電話してたその人たちも最後にテレHしてたっけ)

「で、ハアハアとかだけじゃなくて何かお互いに話もするんだ」私は続けた。「でも課金されてるし、短い時間で殿方をいい気持にさせなくっちゃいけないんでしょ?」「まあそれもそう」
「演技力も要るんでしょ?」「もちろんよ」
「年齢とか3サイズとかウソ言ったり、ぺちゃぺちゃとかヘンな擬音も出すんでしょ」「まあね」「それに私ウソは苦手」
「だったらあなたは地で行けばいいわよ」そうか、、、。

「それと彼女はね、SM系のテレセらしいの。だから余計なんか、わかる?」「え、SM? わあ、面白そう」私はそんな話にスグに乗る。彼女きっとS女かも。私、MだからS無理。逆にM女でも別にいいのかな。まあそんなことは、どうでもいいとして。

それより何より自分が楽しめるか、だ。だって時と場所の問題が一つ。一切他人に聞こえては困るもの。もし突然かかってきた電話の主が、妙に○○みつさんに似ていたらどうすんの!? おまけに関連サイトにはこう書いてあるの。「貴女もその時、ひとりHをするとよいです」。けれどそれって本当? 皆そうしてるの? そうしたら自分の性的満足が不特定多数に結びついちゃうのかしら? 大体その電話自体がメチャクチャ気持悪いので思わず切ってしまうかも? とか。お先真っ暗よ。
でも興味ある。それに私の声や会話だってそろそろ賞味期限、近づきつつあるしね。

結論的にテレセは「ちょっと」。
出会い系サイトなどは回春売春行為に結びついている感じがするけれど、テレセに反社会性は無いのだろうか? もし同じ会社が営業しているとしたら、、。でも潜入取材っていう意味ならOKかも? (そういえば『ルポ・精神病棟』っていう大熊一夫って人の本があって、そのやりかた論議を招いてたな)だって運がわるけりゃ芋づる式に情報ひもとかれて自分タイホされちゃうんと違う? なんてお馬鹿なオマケつき。

で、書く事ってそういうことなのかなあ? みんなどう思う?

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「米光講座」でよねみつさんが「いいわけ」やめようよ、と言ったので逆にいいわけ書いて今朝投稿してみました。あれ、でもMLになかなかアップしないなあ。
10月2日(土)

今夜も表参道にチャリを転がした。
表向きは宣伝会議の授業、裏は授業が始まる前の30分間、すぐ隣のビルで仕事をされている知人さんにお会いすること。


と言っても何もヒミツのアッコちゃんではないけど。


最近亡くなった知人の写真作品に目を通して下さるお願い事。
ついでに。
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写真の焼き付けやPCプリンターに関する基礎知識まで頂いた。
忙しい折り、快く時間を空けて下さり感謝の至りです。


今日の昼間、札幌にお住まいの故人の妹さんに分厚い封筒をお送りした。それには返信用のゆうパック封筒に切手を千円分を貼り、折り畳んで入れた。何通かの故人の書いた手紙のコピーも同封した。復路、リバーサルフィルムの箱が入って戻って来たらすごく嬉しい。


もしそうだとすると、何か魚釣りで大物が釣れた、という感じ。
9月29日(水)

現在、宣伝会議社の編集・ライター養成講座上級コースのトレーニングを受けている。4人という少人数グループに分けられ、その中で自分の書いた短い文章をメールで回し、互いに読みあう。この作業の所要時間は丸24時間毎だ。1日目は書いたものを送る。翌日つまり48時間後には送られて来た他の3本にタイトルをつける。72時間後には次の1本を書いて送る。96時間後には3本のタイトルを、120時間後にもう1本、、、、。


この3連続が終わると次の授業があるの。今回のみ授業が2週連続ある。次回からが隔週になるのでこれが延々と6スパン続くのか、と思う。


鞭と鞭だ。


それにしても、送られて来る他の御3人の文章に脱帽した。
テーマも面白いし、内容も深い。タイトルのつけ方の、ある一人の方に絶句した。が、ここで詳しく書かない。


2泊3日で短い外出をしている。
自分のPCが手元に無いので細かな作業を出来ないので、、、ただただ鑑賞し感慨を抱くだけた。まあ自分のと比較しだしたら、全員の生徒さんは上なんですけどね。だって「上級」ですよ上級!
9月26日(日)

今日が1日目の10回もの。今日から約4ヶ月で終わる。
講義はいつも時間オーバーで終わり、その後は飲み会が必ずあるようだ(今日は幹事2名が選出された。他に書記、PC担当が各1名。全てボランタリーな挙手による)表参道の「中西」という店に全員で行く。お一人様2,000円ポッキの会費。終わりは午後11時を回る。


この講座は「商品になる文章」を目指す。私もかつて言われていた。「こんなんじゃ商品として無理だ云々」やはりそれは正しい。1週間に3本の宿題が出る。ちなみに最初の締切は明日だ(今日?)だ。こういったキツい指導に、ヨロコビを感じる人と、そうでもない人がいるのかも知れない。


私は、今のところどっちかというと不感症気味だ。
なぜなら今日の授業で、マトリックス法によって狭めて行った自分のテーマが、人間の根源的な否定的な存在形態に関するものになってしまったから。それでは誰にも読まれない。ネガティブで商品になりにくいものって絶対あると思う。ああどうしよう!? でもあんまり焦ってもないかな。
9月4日(土)

今夜は『編集ライター養成講座【上級コース講座説明会+プレ講義】(無料)』が南青山で開催された。専任講師は好感度の高い米光一成先生だったので、私は思わず事務局社員に、ある交渉を申し出た(内容はちょっとここには書けない)。
それは大変困難をともなうようで、残念な結果を受け入れざるを得ないようだ。
ああ、でもこの講座に出たいよお!!


ひととおりの予定の講義が終了した時、米光先生はこう言った。
「これが終わったらメシ食いに行きます。もし時間のある人がいたらどうぞ一緒に」そうしたらゾロゾロと、ほぼ全員の受講生がセンセイご推奨の表参道としては珍しく安い居酒屋に漂着した。
この受講生たち、全員が全員10月から新しく始まる上記の講座受講にまで流れ込む、という訳でもなさそうだ。回りの数人と話して、それが分かった。ある男は言った。「僕なんか完全に冷やかしです」


「だって料金が料金でしょう?」そう半端じゃない。一日あたり1万円だもの。たった2時間の受講で。
「それに、受けたからと言って、どんな成果を得るか確証もない」ふむふむ、ごもっとも。


それにしても、そこの店、センセイが「今時ビールが1杯180円、こんな場所(南青山)で!」と言うだけあって盛況満席だった。まあ正確にはビールは210円だったが。つまみ類も悪くない。ピッチャーがどんどん回され、話に花が咲く。私は末席にいて、向かい合わせの人が下戸だったので二人でウーロン茶を注いでもらった。そして家に帰る用事があったので中座した。その時、まあ今日だけだろうが、専任講師センセイが幹事という異例な状況であった。早退者会費2千円を払い、チャリ用ヘルメットを被った。


再びこの話題に戻るが、店の飲み代に比べると本講義の授業料は、、決して安くない。
「飲み会だけ来て授業に出ない人もいる」とセンセイがおっしゃっていた訳がよくわかった。
若い人は、どちらかと言うとお金を浪費しない方がいい。
でも私くらいの歳だと、多少の浪費は善かも知れない。
8月11日(水)

f0204425_10301755.jpgでも、今度は先方が沢山話された。私より少し年上の方で、幾つかの世界で先輩である。
「だってお互いひとりでしょう?」と言われた。
お互いひとり、本来は誰しもだが、そうでない人たちもいる。


毎日ジムのサウナに入ると「主人」の話が50%の妻たちがいる。
「主人はね、割り箸がダメなの。あの木のザラザラした感じがね。だから焼き鳥の串もアイスのバーも、、」「へえ、、そうなんですかあ」「変わってるでしょう? ははは」「ほんと、うふふ」「で、お蕎麦屋さんとかでそれしかないと、仕方無く使うんですけどね」「うふふ」


アハハハハ、でも。
私の知人はそんな事ではたぶん笑わない。だって彼女は笑いの仕掛人、コピーライターなのだもの。宣伝会議のコピーライター養成講座を優秀な成績で卒業されて時々お仕事もされている。今回私が受講したのも、半分はその方の影響でもある。そのご挨拶の電話だった。
「楽しいわよ」「そうですか?」「本当楽しい。それに若い人はスゴいわよ」
いえいえ、逆バージョンではないでしょうか? 脱帽するのは。
この方にかなわない、と思う。
(まだこのブログはご紹介していないが、、)
8月7日(土)

宣伝会議という会社の、秋期に開講する「コピーライター養成講座(基礎コース)」に受講申し込みをしたので、2ヶ月前の今日プレ講義があった。早期入金者のみ対象特典なので、たぶん「入金を早く済ませましょう」というキャンペーンだったのだろう。今日は松下武史氏。講義内容については、くれぐれもtwitter & brog に書かないで下さい、との注意事項があったので、、略します。


この会社の教育講座受講は4種類目なのだが、昨今はそんなことをわざわざ言うようだ。まあ、、。
往復の情景をスナップに撮ったので、それを載せる程度に。
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↑渋谷2丁目交差点

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7月30日(金)

宣伝会議の一つの講座をショッピングカートに入れた。
その前に、ふと「修了生割引」の事を思い出した。9万円以上支払った人が条件らしいが、私は既に3本の他の講座を受講していたので、20〜30万払っていた。そこで入学金の1万円が差っ引かれた。


午後6時に今日カウンセリングの予約が取れていたが、そこに向う途中、チャリ屋で後輪のブレーキパットを取り替えてもらいギリになった。
「あなたはこれからどう生きて行くのですか?」この質問に実は詰まった。「普通の人は何て答えるんですか?」というお馬鹿な逆質問をしていた。


今夜のセッションで一番気になったことは、一つあってそれをここには書けない。


少しだけ楽になった気がした。
重たい部分は重たい部分でそもそも沈み鈍く広がったままだけど。
でもこの時間を得たことはありがたい。
だって気付くことって自力でないこともあるのだ。時々だけど。


それとは別に、今日私のケイタイに友人さんからのi-phoneの着信があった。死んでる人がケイタイをした!? モチロンそれって、ご親族が間違ってかどうか、、、操作したに決まってる。


けれど、そのディスプレーは突然私を幸福にした。
私はずっと友人さんの着信表示を見ては精神的に「イッテ」いた。
大好きな男からケイタイが来る度に。
そんな想いをくれた男だったのだ。
たった5年間だけど、私にとってそれは一生分くらい長い時間だった。