犬とスウェーデン(5)
今日はアビスコMSでの2日目。昨夜の犬部屋ご一緒のご家族はえらい寝坊でいつものように5時起きの私と犬は朝散歩やらロビーでネットやらで朝食ビュッフェの7時までヒマをつぶした。美味しい朝食の後、今日のNjulla山に出発したのはかれこれ9時だった。お花畑と雪解けの小川を渡って行く素晴らしいルートだった。2時間ほどでリフトの上の駅に着き、少し休んでからなだらかな頂上を目指した。小一時間で山頂を踏み、犬用オヤツを忘れたのでバナナ一口を初めて犬にあげてみた。私はリフト駅でハムとチーズだけを食べてSFTで割引してもらった150クローネを払ってリフトで降りた。じつは私としては歩いて降りる体力気力が湧いて来たのだが、犬がどうしてもイヤだとリードを引っ張ったからそうなったのだ。意味わかってそうしたんだろうか? 今までも時々ハイキングで私が道を間違えそうになるとリードを強く引いて教えてくれる。おかげで予約したディナーの時間までゆっくり出来た。ところがそのあとにイヤな出来事があった。
SFTの朝や昼は何度か食べたけど、ディナーはまだだったので今夜の部屋といっしょに予約、払込していた。部屋代より高く、朝食、昼食の額の数倍したので、コースという文字に騙されてしまった。実際、席に座るとパンに続き不味いトナカイの肉のアペテリフが出て、メインの真鯛料理と続いた。そのメインが遅いので(座ってから40分してもまだ来ない)心配して犬のところを往復などしていた。腹一杯でデザートはソースだけすくった。お勘定というと差額がなんと4千円なんぼだった。聞くと私は真鯛しか払っていないという。真鯛とパンと水のみで3千円超え。計7千円ディナー。
結局、私が英語の読み取り、聞き取りが弱くてそうなった。説明を聞き「今や学びました」と笑った。高く付いたな。そんなことより、2度目に自分の部屋に戻ると(全部で2時間ほどかかった)犬は私を待ってまるでネコのように高い窓辺に登っていて、とんでもない高さをギクシャク飛び降りた。なんと危ない。これが世間のネグレクトという児童虐待かと思った。怪我しなくてよかった。自分中心はNGですな。これからは考えないと。