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友人と日光(4)

2018年8月10日(金)

昨日と同じかんじに起き、パスタを茹でて食べた。支度と掃除と戸締りをして最後のゴミを捨てた。友人の荷物はまだ重かった。教科書数冊とウォークマン、基礎化粧の器具数種類、特別のお茶の入った水筒、着替えなどが入っていたのだ。私は犬を歩かせたり抱いたりした。東京と似た暑い気温の中を駅まで下った。そこで彼女は再びコインロッカーに荷物の一部を預け、そのままバスに乗った。大崎で降りて昨日私がした、犬用コップの忘れ物を探した。無かった。友人はその場所、古いベンチとテーブルが湖に面している、が気に入っていて、もうちょっと長くそこに居たいのだとわかった。「もう行く?」と私が誘い、その時間をずっと短くした。二荒山神社が終わった場所から裏通りを歩いた。前回行ったスーパーで「ここは私が払うから」と友人が食べ物と飲み物を買ってくれた。手分けしてそれらを荷物に入れ、立木観音方面を行った。歌が浜の駐車場の広いベンチはじゅうぶん眺めがよかったので、そこを最終目的地に変更した。雄々しい男体山の姿が斜め真右にあり、私たちが昨日と今日歩いた対岸の場所場所も遠目にわかった。雲が遠方の山々の上半分を複雑な淡い色合いで隠していた。缶を2本ずつ開けたところで荷をまとめ帰り道を歩いた。ポツリポツリと来た。たった数分後にその雨足は半端なものではなくなった。激しいにわか雨だ。彼女のドレスの裾もシューズも荷物も犬の顔もすべて濡れた。バスの先頭グループにいたので、座っていろは坂を降り、駅につき電車で帰路についた。まだ明るい夕刻だった。彼女の濡れた服と靴が少し気になったが「もう仕方ないから」と言った。犬は夕食を車内で食べ、私たちも少し何かを口にした。春日部で別れた。私と犬は何種類かの私鉄を乗り継ぎ、買い物もしながら帰宅した。もう午後10時に近かったが犬も私も元気だった。楽しい数日だった。犬も私も、たぶん友人にとっても。

by necojill | 2018-08-11 09:27 | | Comments(0)