荒川遡行(最終回−2日目)

2018年6月3日(日)

同衾の3人組は半リタイアしたご主人と白髪を金髪に染めた奥さん、奥多摩の酒場で知り合った長身の若者で沢登りと焚き火と避難小屋と酒盛りの4つを愛する面々だった。元重機の輸出業を営む老人の黒いジャージはくたびれ、山ガール風の夫人のタイツには穴がひとつ開いていた。朝の5時に起き、具の多い塩ラーメンを食べていらっしゃるのを横目でコーヒーを3杯のみ終わる頃に相棒が起きてきて、意外なことに今朝の私と3人のマナー行動についてぷんぷん丸だった。最後に私が全面的に詫びると「こちらこそ」と言ってくれた。午前8時頃出発した。ところで昨日、吊り橋を渡る手前で確認すべきだった「荒川発祥の石碑」を見落としていたことに気づいていた。たぶん同じ荒川遡行を行なっている2人連れにお会いして、お話をした場所か、その手前だったか。重大なミスだったがしかたない。今日のコースはたった3時間で稜線上にある十文字小屋までなのだが、例によって6時間ほどかかり、ついたのは午後4時半を回っていた。天候は申し分なく、1、2回は迷ったものの、その明確な理由は不明だった。小屋の前で従業員のオッさんが心配して出迎えてくれ、中でも女主人ともう一人が歓迎してくれた。営業小屋に泊まるのは何十年以来だろう。多くの人々と混み合う、高いというイメージがあり、いつもテントなのだが、今回は私たちの貸切だった。夕食はポトフと野菜の煮付けで美味しかった。缶ビールが600円のところを500円に負けてくれた。3段ベットの1段目を一人づつ使って寝た。膝はまだ問題ない。

by necojill | 2018-06-06 18:12 | | Comments(0)