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リッジクレスト(3)

2015年5月8日(金)

夜中は11時と3時に目が覚めて寝直したので7時10分に隣部屋の友人がモーニングコールで起こしてくれたときは気持ち良い眠りの中にいた。食堂の時間まで30分を切っていたのであわててボランティアの赤いシャツを着て部屋のキーを持っただけで飛び出した。隣の部屋をノックしたが返事がない。ひとり食堂の方角をあてずっぽに行くと迷って遠回りになった。まだ沢山の人びとが食べていた。私はうまいアメリカ飯を今朝は少なめによそって食べ残しなしにした。10時少しあとに庭仕事の建物のところに送ってもらい、私は何人かの初めての人びとに会った。別名フラワーレディのベティ、私がその日ずっと一緒に仕事するベス、めずらしい形の非常に小さいあごヒゲの彼らのボスと他に2人の男たち、そのうちのふたりは従業員であとはわからない。ゲータという二人乗りの乗り物にのり、それには水のタンクが積んである、敷地のなかに何箇所かにある鉢植えに水をやって一日を終えた。途中、人間の水分補給とトイレ、昼食、毒草を私が触ったのを解毒する処置などもあった。ベスはひざ下のパンツの裾下からほっそりした二本の足を出していた。化粧をしないやせた美しい顔立ちで白髪の混ざった量の多い長めの金髪を後ろに束ねていた。既婚者でティーンエイジャーの母親で週2回ここに通っている。話好きで私の滞在中に日本語をマスターしたいと言って「水」「植木」「花」「ほしい」「ご飯」「つめたい」「あつい」「タンポポ」をマスターした。宣教師の夫とともにチリに布教に行った経験もある敬虔なクリスチャンで昼食には「お祈りをしていいか?」と私にことわりを言った。「もちろん」と笑顔で答えた。ここは教会施設で私はそういった精神を理解して応募していたのだから。夕食も美味しくいただいた。友人はここの食事は多すぎるといって夕食をパスしていた。仲間と話しこんで午後6時30分の約束の待ち合わせに遅刻して「ショップ」という別名の修理棟の前に行くと友人はすでに一人で洗車したクルマに乗っていた。少し離れた町のスーパーマーケット「ウオルマット」に行き、自分の土産を何種類か買った。途中友人の妻から電話があり「ジルはチリビーンズとジェロとマシュマロを買ったよ」と話しているのが聞こえた。帰って必要なことを「プリッチェル」棟で済ませたあと「今からボランティア宿泊棟の「スプルース」への帰り方を言ってごらん」と言われてなかなか出来なかった。「それは子どもの頃からの問題だったのかい?」と聞かれたので「わからない」という意味のことを答えた。少し話をしてから風呂にもう一度はいって寝た。
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by necojill | 2015-05-09 13:22 | | Comments(0)