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中道順詩写真展「風まかせ、旅の鼓動」

2015年3月11日(水)

ひるすぎに中道順詩氏の写真展「風まかせ、旅の鼓動」初日を見に恵比寿駅近くの「アメリカ橋ギャラリー」によった。私のまえにもうお一人だけいらしていて、その方は作家さんとお互いによく話していらした。「お世辞抜きに本当にこれらの作品が好きなんです」と彼女は言い、「いくらでも続けて見ていたいわ」とライクーダーがBGMのスライドショーの席からいったん離れて感想をおっしゃった。それは美味しくてお腹に苦しくなく、いくらでも食べられるお料理について語っているかのようだった。私もまったく同感だった。「事件を撮るような仕事はしていません」と作家は笑って語った、のだったと思う。「心を洗われるような写真ばかりです」と私は続けた。

「どうしてこのような素敵な作品が撮れるのか不思議です」帰りがけに私がもう一度感想を述べると、それらの言葉は平坦かつありきたり過ぎたようだった。彼は重要な事項を付け加えた。「偶然撮れたと言う風な作品は少ないですよ。時刻や光線などを練って撮ったものです」と。素晴らしい時間があった。

2時半まえにそこを失礼してチャリにまたがり、そのちかくにある国立科学博物館付属自然教育園に行き、先日見つけた来年の3.11まで1年間無料で通える「リピーターズパス」を購入した。時計を見ると午後3時、「あ、過ぎちゃいました」と私が言うと「そうですね、さっき終わりました」と受付の人が3.11の黙祷について話を合わせてくれた。ひとりで久しぶりの散策をした。園内の池のそばで鳥を見ている人たちの視線の先を見ると、ヒレンジャクという名の鳥が3羽飛びさかっていて今日はトクなことをした、という感じがした。尾の先は鮮やかに赤くて。中道順詩写真展「風まかせ、旅の鼓動」_f0204425_19542180.jpg
日本野鳥の会のHPより


明日も一日、代理人からの連絡を待つ以外に特にすることはない。
by necojill | 2015-03-11 20:00 | イベント | Comments(0)