人気ブログランキング | 話題のタグを見る

KY(23)

2013年11月19日(火)

朝4時ちょっと過ぎに起きて部屋のドアを出ると、暗闇に急いで隣の寝室に駆け込んだ人影があり少し驚いた。少しして「もう起きている?」と私が呼ばれた時に、実際私は服も着替えていたが、あとの二人もすっかり準備が終わっていて、すぐさま私の段ボール箱と大きい方のスーツケーズをクルマまで運んでくれた。5時にシンシナティ空港に向かって出発したとき、いつものことで忘れ物発覚。サングラスが無い事に気付いた。車内灯をつけてもらいスペアの眼鏡を取り出した。荷物のチェックインを済ませた。一人と別れ、もう一人は親切なことに乗換え空港のミネアポリスまで同行してくれることになっていた。シンシナティ空港「自分はここでずっと働いていた」と言っていた、のデルタラウンジで半時間を過ごしたあと、国内線に乗った。通路を挟んで隣を用意してくれていた。
KY(23)_f0204425_1484481.jpg
ミネアポリスは20年ものの空港で継ぎ足し設計だというが私にとっては値打ちものといった感じがした。3時間ほどを再びデルタラウンジで潰したあと、搭乗30分前に私たちはゲートのスクリーンを見上げていた。そこには私のイニシャルが表示されるのだが、スタンドバイのルールとして非常に控え目かつ慎重な態度で対応しなければならない。私は今回それがまだ身に付いていない。成田便のチェックイン係員には日本人もいて私は日本語で氏名が呼ばれた。今回はコーチ席だった。日本人は少なく多くの乗客は乗り継ぎ客のようにも思えた。映画を観るふうでもなかったので、大体の時間音楽を流しながらテキストを打っている。4時間近くが経過しやっとアラスカ上空だ。


一つの旅が終わりつつあった。自分は旅のあいだじゅう持っていた「空虚」をいまもなお引き継いでいるような気がする。その空虚とは実際こうして航空機に乗って「そら」にいることと似ている。
by necojill | 2013-11-20 17:58 | | Comments(0)