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三回忌

7月20日(金)

以前私がお付き合いしていて、勝手に死んでしまった男の三回忌の法事がご親族の事情で無くなり、私は一人で札幌の墓地に行く方法も捨てその日、つまり今日は東京にいた。ただ、仏花は前日にスーパーで買って用意していたしそれをどこに持って行きそこで何をするのかもしっかり決めていた。ゆっくりと朝8時台にチャリで走った。付き合っていた間ずっと自分が通っていたルートを花や線香をデイパックに向った。
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2年間が経ち「風景」は私の顔を忘れているような素振りをした。しかし本当に相手さんが住んでいる町に着くとそれは少し変わった。
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濃い記憶が滲出しだし私はその糸に絡められていった。何枚かの写真を取り終えながらどうにかお線香を焚く場所に着いた。花を道路に置き燭台にロウソクと線香を立て順に火をつけた。祈った。
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その場所は、まったく正確ではない。故人が倒れ119番通報された場所という意味では。私が勝手にそう思い込んでいるだけだった。以前「酒を買いに行くよ」と言って一緒にコンビニに付き合った時に、もう非常に悪い健康状態だったので歩行が息苦しく座り込んだ場所がそこだった。酒、、、今日はお供えに買った酒を家に忘れて来たのに気付いた。そこでも写真を数枚撮り、花と線香を残して立ち去った。


まったくパッとしない出来事だった。何かするべきことを済ませたという感じもしない。


最近耳にした言葉で「人はどんなに長く生きたかではなく、どんな風に生きたかが重要だ」といった内容を記憶している。それも一理あるとするとこのオッサンは結構イイ線行っていたのかも知れない。自己愛が強いぶん、成功者だったんでしょうから。少なくとも私なんかよりはずっと。
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by necojill | 2012-07-20 19:15 | 追悼 | Comments(0)