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今年一年の感想(Gカウンセリング)

12月9日(木)

絵画セラピーという、お題を元に画用紙に絵を描き、後半はそれを元に個々人が話をする方法。
このクラスに通い出して、もうどの位になるだろうか? 今日は初めての方がいらしたので自己紹介もした。その度毎に「親しい人がアルコール依存症で亡くなりました」と私は言う。もちろん、夏前には単にこう言っていた「親しい人がアルコール依存症です」

「親しい人がもう2年間もイギリスにいるので淋しいのです」とか「親しい人が実刑中で今府中にいます」とか「親しい人が閉鎖病棟に入院中です」とか「親しかった人が先月再婚しました」とかだったらどんなにいいだろう。そんな一年だった。

今回はまた画用紙を折った。4つに折り(その折り方も十人十色だったので話題になった。6人しかいなかったですけど)そして、春夏秋冬の順で12色のクレヨンで自由に絵を描いた。具象でも抽象でもOK。
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私の右上が春。トゲトゲした怒りの人が横に倒れている。自分は一見好き勝手にしている。本当は心配で心配でどうしていいかわからない。この時期の自分をこんな言葉で説明したところで少しも当たっていない。けれど数値で表すとフルの100。

その下が夏。棺桶が1個だけ。実際目にしていない。数値で表すとゼロ。

その左が秋で、数値で表すと0.1。何人かの人々の姿がぼうっとあるだけ。

その上が冬。数値で表すと0.2。やはり何人かの人々の姿と何カ所かの場所がぼうっとあるだけです。
その場所の一つは最近通い始めた特養老人ホームなのだと思います。精神が縮んでいたり、伸びきってしまっていたり、誰かさんのようにトゲトゲしていたり。でもそこに私がいてもいいとスタッフに言われた。「(傾聴ボランティアを)ありがとうございます」とか「(どうぞ、この方のお隣で)お願いします」とか「(こちらのホームに来てくれて)助かります」と何人かのスタッフに言われた。すごく不思議だ。それは何故なのだろう? 

私は一度もそう言われた事がなかったように思う。
つまり、その親しい友人の傍に行く事に関して。
(来た事を無視していたり、逆に怒られたり)
だから、スタッフの言葉を考えると胸がいっぱいになる。

私はただただ、今そこにいたい。
数ヶ月前まで、そうしていたのと同じように。
毎日毎日、少なくとも心の中では毎秒毎秒そうし続けていたように。
(だから無意識の「恒常性の維持」なんだろうなって思う事もあります)
by necojill | 2010-12-10 22:41 | イベント | Comments(0)