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ラテンのオッサン

8月27日(金)

ひととおりの「授業」が一段落した時、そのオッサンは再び顔を顰めた。今日の私の初回「ひらがなタイムズ日本語コーチ」は自由が丘のスターバックスコーヒーで午後7時から開始され8時には閉校した。


「キョウハカナシイデキゴトガアッタ、、、」
「?」なんすか。
「イタリアンゴットアジョブ」ああ、さっきの話か。


TBSのオーディションだったか、スペイン語に関係する仕事だから自分が13人の応募者中ナンバーワンだったのに、イタリア野郎が合格してしまった。自分はその会場でそいつにスペイン語のヒントまで教えてやったのに。合格理由はその伊太公が「日本語ペラペラ」だったからだ。だから自分は日本語を上手く喋れるようになり、日本で仕事を沢山手に入れたい。学習動機がよくわかった。


で、学習方法は「プリーズスピークエニシングユーライクアンドアイルチェックユアジャパニーズ」というやり方だったが、後半は愚痴が多い。英語喋ってたら何のための1時間か判んなくなるじゃないですか? でも、、まずは、そんなもんか、という感想で一件落着。


往きに自由が丘に向う途中、黒のタンクトップから綺麗な二つの肩を出し、白のヘルメットにドロップハンドルのサイクル姐さんと赤信号で一緒に停まった。
「カッコいいすね!!」と歩道にいる私が感嘆した。
「ふふ、私もコレの前はソレと同じのに乗ってましたよ」
「ほんとですかあ!?」
そんな、嬉しいなあ、でもたかが台湾製ジャイアントだよん。
「ソレ幾ら位するんですか?」
「十万ちょっと。ワタシ安いのしか買わないんす」
「へえ!!」
信号が変わり黒色のヒップが去った。


帰路、その同じ場所の横断歩道を杖をついた大儀そうな老婦人と一緒に渡った。殆ど青が終わりかけ、私は寄り添うようにチャリをゆっくり漕いだ。無事に渡り終えたその人は左右の白いブラウスの袖が、肩の荷の重さで少しずれている事に私は気付いた。たったそれだけの事だが、無性に不憫に感じた。


元気な人々とそうでない人々。屈託ない態度の人々とそうでもない人々。
自分はどちらかと言うと、、、果たしてどっちなのだろう。
by necojill | 2010-08-28 00:06 | 書き残し | Comments(0)