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ソウルの夜と朝(10)

8月15日(日)

一人の旅でそのうってつけの過ごし方は、大浴場で寛ぐことだ。
何故なら、そこであれば、美術館や映画館もそうかも知れないが、一人でいることに何の違和感も沸かないからである。東大門の隣駅に、日帰りスパの巨大な施設があり、その情報は投宿先の主人が教えてくれた。駅前の大きなビルの12階と11階がそうなのだが、日曜という事もあって、多くの地元客で賑わっていた。このスパランドの豪華さ、入る風呂の種類の多さには目を見張る。たった6千ウォン(日本円で約500円)。これ程までの風呂の数々が! ハンジュンバクに似た伝統的なタイプもごっそりとある。

f0204425_23251265.jpgf0204425_23244769.jpg私はまず風呂、そして1時間のタイ式マッサージ(1時間3万ウオンで素晴らしい)、伝統風呂の順で過ごした。その後、急に甘いものが食べたくなり、その欲求も充たした後、最寄り駅で1軒だけ開いていた店で遅い夕食を済ませ宿に帰ったところだ。


結局、新しい友人を得るとかそういった努力は試みなかった。この旅行自体は、そのような積極的な種類ではなく、どちらかというと自分の感情を自由に吐露する方を選んでいた。自由に悔い、自由に省み、自由に心細さを感じ、自由に謙虚に近づく。





商売の人々との交流しか、結局無かった。私は客で、彼らはごく薄い利益を得る。
たいていの世界はしかし、そのような関係かも知れない。
旅、と大袈裟に言ったところで私たちは、詰まる所ごく僅かな金の流れに身を任せているだけだ。
(つづく)
by necojill | 2010-08-15 23:07 | | Comments(0)