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病院にて(3)

7月25日(日)

キリシュナ鋼線を抜いた後の私の一昨日出来た鎖骨の空洞は、もともとは間充識というのだろうか、血液とかが海綿状に詰まっているだけの組織らしいので、また元に戻りつつあるのだろう。


心の空洞にもどんどんと、別の感情が詰まりつつあるのが分かる。例えば、その最初の段階でそれは「何も考えられないような衝撃」だった。何も考えられない衝撃の内容をここで具体的に書く事が出来ない。何ひとつ存在しないからだ。


片付けられ花束の置かれたアパートの部屋を見て。「あ、死んだんだ」と思った。それがそうだった。f0204425_1921347.jpg
「死んだんだ」
と多分私は口にした。
私の犬はその時、一緒だった(その二日前、散乱した部屋に入った私の犬はその時とは違い、盛んに鼻孔を活躍させ異臭を嗅いでいたが)。
(つづく)
by necojill | 2010-07-25 19:24 | 書き残し | Comments(0)