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またイヤな夢をみたらしい

11月4日(水)

ごく普通の一日が終わろうとしている。

FPの宿題に近い仕事。自己資産のエクセル表を更新するために昼近く、野村の担当者に電話で数字を聞いた。「私よりもずっと優秀な者です」とコトブキ退職する直前に以前の担当が私に紹介した。その通りだった。昔の同僚のひとりを彷彿させる.美人であり優秀、しかも性格がいい、そういう女性が世の中に何人もいる。そのエクセル表は、しかし時間切れでいい加減な仕上がりで持参することになった。

鎖骨の骨折以来、チャリで都心に向うのは初めてだった。現在では、もう何の違和感も無く、リハビリ通院の必要も微塵も感じない。現在はジムのストレッチングで充分OKなのだ。それはともかく、桜田通り、日比谷通りから内堀通りに入った。目黒区、品川区、港区、千代田区の順で走る。気持のいい走行だった。黒のトイプードルが私の体側の右側、犬用ショルダーバッグにの中でぶら下がっている。ピンと立った耳が風を切る。信号で止まる度に、抱き締めて頭と鼻に2、3度キスをする。それに気付く人は100人に1人位、つまりはゼロに近い。

帰路はどうしても寄り道が多くなる。午後4時から5時半の間の走行で家に着く。一人と一匹は最強の空腹を抱えていた。家の回りをリードで散歩してから家事と犬の世話。するとケイタイに着信があった。友人からであった。

「もしもし、どうしたの」
「うつなんだ」
「そうだね」
「明日、作業所に行くと思うと気が滅入る」え、作業所に行くの? また行く気になったの?

「そう。困ったね」そう私が続けた。
「ピストルで頭を撃つって程じゃない」
私が笑った。「ふん」という風に一緒に笑った。
「笑い事じゃない」それでも私は笑った

「部屋は? まためちゃくちゃになった?」
「なった。一日でなった」更に笑った。私はその数十倍笑った。信じられなかった。
「色々ぶつかって歩いてるんだ。またひっくり返した」なーるほど。

「明日、あんたも来ていいんだよ、作業所」
「本当? いいの?」嬉しかった。その後の会話も少しあった。そして電話が終わった。

今、午後8時で犬が夕食を過食してダウンしている。餌をねだる動作。その後すぐ歯磨きを逃げる。歯磨きをされた後、何の不安も必要としない現在私のすぐ横、ソファーの上で寝込んでいる。私もそんな風だ。不安とは無縁。あと4時間程で「今日一日」が去ろうとしている。

ピストルで撃つって程じゃなくて、それ程つらいって、私だってまったくわからなくもないよ。今は全然違うけどね。
by necojill | 2009-11-04 20:21 | 書き残し | Comments(0)